|
ZEROの登場人物は、やまざき貴子の漫画『ZERO』の登場人物について解説する。 == ZOO-Z == ;影尾 暁(かげお あかつき) 前世:遠藤 友也 役名:毘紐天(ヴィシュヌ) :本作の主人公。ゲオと呼ばれている。 :2001年2月11日生まれ。ZOO登録番号N-101。身長約5-9(175cm)。ZOOでの居住区はE棟の内周ネイキッド19-37。 :父親は明。母親は華月。両親の名前からとって名付けられた。人工授精の試験管ベビー。授精から6か月で中性体のままカプセルを出、5歳の時、男性体に分化。出生時ZOOへ登録されたが、すぐに父親に連れられZOOを出、砂漠で暮らす。分化後、父親と死別してZOOに戻る。 :中性体だったせいか「肌が綺麗」「傷の治りが早い」といった身体的特徴がある。ZOOに戻った頃は髪が長かったこともあり、アギやザットに「絶世の美女」と思われた。本人にとって中性体だったことはトラウマであり、バツと小川さん以外には秘密でもあるため、その手の話をされると不機嫌になる。そして人前で脱ぐことを極端に嫌い、ZOO生活の頃は仲間にも風呂に入っているところを見せたことが無いほどだったが、バツとの逃亡生活の中で多少慣らされた。髪はもともと黒色だが、紫外線焼けで赤くパサパサになっている。腰骨のところにホクロがある。猫舌。酒には酔わない方だが、酔うと理屈っぽくなる。 :学校をサボる、授業中に居眠りをするなど、義務的なことに対しては不真面目で口も悪いが、仲間思いな性格。下劣・下品なことが大嫌い。繊細で神経質な面とワイルドでタフな面を合わせ持つ。仲間の中のリーダー的存在。バツに対してのみ、弱い面を見せる。 :趣味は電気いじり。トランシーバーやスタンガン、遠隔操作の爆弾、果てはミサイルの誘導装置に至るまで様々な機器を造る才能をもち、バツからは「電気屋さん」と呼ばれる。しかし銃撃は苦手。アギとはしばしば無線で連絡を取る。アヘン窟の殺人鬼に襲われた際、ナイフで殺してしまったことがトラウマとなり、一時期ナイフ恐怖症に陥っていた。しかし廃都で殺人鬼に襲われたタツローを守るため咄嗟にナイフを使用し、トラウマを克服する。 :リカコの現世を想い人とし、リカコの片鱗を見せるジュリアに惹かれていく。カイエとは1度関係を持ったが、どちらかというと仲間意識の方が強かったようである。性指向はノーマルだが、ジュリアなら男でも良いらしい。また、万屋のばーちゃんに「ババアに手ぇ出すくらいなら男に走る」と言ったことがある。 :ZEROでは通常「友也」の斜め後ろからの構図で見ているが、時折「友也」と同位置になり「友也」の心情が分かったり、多少身体の動きを操作できたりする。薬が強く作用すると、他の生物や物体にもなることがある。 ;伐・Francoise・永史(バツ フランソワーズ えいし) 前世:千堂 知哉→あきら 役名:弥勒菩薩(ミロク) :バツと呼ばれている。 :2001年6月6日生まれ。ZOO登録番号Z-606。身長約5-8(172cm)。ZOOでの居住区はA棟。 :父親は明史。母親はユヴェール。父方の祖父は元明。母方の祖父はドイツの将校。フレッドは叔父にあたる。ドイツで生まれ、母親に「フランソワーズ」と名付けられて幼少時は女の子のように育てられる。1歳の時、元明の手によって大金と引き換えにさらわれる形でZOOへ引き取られ、登録されるが、間もなく明史が取り返しユヴェールの元に戻される。それから母親と共に、アウクスブルク、ヒンデスハイム、シュトゥットガルト、ケンプテン、とドイツ中を旅する。5歳の時、元明の手の者によって母親を惨殺され、再びZOOへ引き取られる。この時、母親を殺されたショックにより自我を失ったことで、もう一つの人格である「王龍」の覚醒に至る。その後、母親について思い出そうとすると発作を起こすようになる。 :金髪のコーカソイドだが、父親そっくりの日本人顔。左利き。本人曰く、薬アレルギー。そのためZeroも飲まず、長い間前世が明らかにならなかった。しかし薬物を口にした際に王龍の人格や記憶が現れていることから、これらの症状を抑えるために薬アレルギーと称して本能的に避けていた可能性がある。酒には酔わない方だが、からみ酒の傾向がある。 :なぜか女性にモテ、また本人も老若問わぬ女好きである。A棟に住み、母親が裕福な外国人であるということが有名だったため、当初は「おタカイ」イメージがありアギにはクールビューティーと称されたが、次第にズボラでずうずうしくざっくばらん、人を怒らせるのが得意な単純バカ、といった性格が定着していった。 :柄物の趣味が悪く、絵もかなり下手であるため、芸術的なセンスは無いと思われる。名前にちなんでバツ印をトレードマーク(?)にしており、何度か旗を立ててゲオに怒られている。サインとして用いることもあり、王龍では殺した者の体にナイフでバツ印を刻み付けるといった行動も見られる。幼い頃をドイツで過ごしたためか、英語を書くことはあっても日本語を書く場面は見られない。 :ゲオとは前世からの縁があり、ZOO脱走後は最も親しい仲間となる。「ゲオ」ではなく「カゲオ」と呼ぶことが多い。父親の形見としてクリスタル・チップを所持していたが、身の危険を感じ、ゲオに託す。 ;;伐 王龍(バツ ワンロン) 役名:大自在天(シヴァ) ::明王朝の時代から伐家に言い伝えられている、伐家の血筋にのみ現れる人格。類まれなる才能を持ち圧倒的な支配力を有する。元明の父親、つまりバツの曾祖父にあたる者にも現れていた。 ::本来ならば王龍の人格の方が優勢であるが、バツがアキラの生まれ変わりとしてシヴァの身体に入って来た時、バツの人格に弾き飛ばされてしまう。以来、鏡の世界に居ながらその身体の所有権をずっと狙い続けていた。母親を殺されたバツがショックで自我を放棄した時、その自我をもらい受け覚醒する。 ::「静寂」を美とし、熱を持たない世界=死を欲する。そのため殺人を好む上、その能力に長けており、元明からの依頼により12天を次々に殺していく。右利きであり、左利きのバツが読み書きするのを鏡越しに真似たため、鏡文字のアルファベットを使う。イザヤの遺筆を気に入り、その後から人を殺す際に血文字を残すようになる。血文字では主に狙う相手の名前を書き、その相手を殺した場合は「消化したため次のターゲットを狙う」という意味合いで「NEXT」と書く。 ::12天のキーワードは「Z」 ;沙羅 灰依(さら かいえ) 前世:阪内 政司 役名:帝釈天 :カイエと呼ばれている。 :2001年7月25日生まれ。ZOO登録番号S-525。身長約5-7(170cm)。ZOOでの居住区はA棟。 :イザヤの姉。母親はマリア。父親はエディだとマリアから教わっていたが、誕生日から逆算すると父親は別の男性だと思われる。マリアの死から7年後、エディの養女となる。母親と同じ金髪。 :仲間の中のマドンナ的存在。ずっとゲオに想いを寄せていたようだが、ZOO内の男の部屋を泊まり歩き、結果的にバツの(と思われる)子どもを身ごもる。仲間の中で一番早く12天の存在を知ったが、それがゲオ達に伝わることはなかった。 :ZOOを出て新都市へ行くのが夢であり、その資金繰りのためにZeroを派手に売り捌いていた。 :12天のキーワードは「E.O.T.I.M.O.S」 ;阿義 芳亜(あぎ よしあ) 前世:横田 元樹 役名:梵天 :アギと呼ばれている。 :2001年12月1日生まれ。ZOO登録番号X-801。身長約5-8(172cm)。ZOOでの居住区はE棟の内周ネイキッド20-1。 :末期ガンによって死んだ祖父の痛み止め(アヘン)の余りからZeroを開発する。 :そばかす顔に小さめの丸眼鏡をかけている。ZOO生活の頃は運動をしないモヤシっ子で、仲間の中で一番弱そうだった(コカ談)。 :自分の造った薬で眠ってしまったコカを起こそうとノイローゼ気味になったり、廃都ではシャオの譴責にヨコタと自分を重ねすぎてゲームを進めてしまった責任を感じたり、と前世に同じく思いつめやすい性格。また現実的な考え方で、少々冷めた面もある。 :12天のキーワードは「―(空)」(「火天」の榎本春香が「Z」として使用されるときのみ対として使われる「空間」) ;雑斗田 孝(ざっとだ こう) 前世:川松 涼太 役名:焔魔天 :ザットと呼ばれている。 :2001年1月20日生まれ。ZOO登録番号I-025。 :両親とも放射線の影響で早くに亡くなる。 :ZOOを出てからは仲間内で一番甲斐甲斐しく働き、炊事・洗濯等なんでもこなす家事係。家庭的な言動から「いい嫁になる」や「お母さん」などと言われることがある。細かいところによく気づき、気配りのできる優しい性格だが、怒らせると怖い。酒に酔うと、笑い上戸になったり泣き上戸になったりする。 :12天のキーワードは「E.R.O.O.T.O.R.I.M.O.D.O.E」 ;固加 不二人(こか ふひと) 前世:村山 光 役名:羅刹天 :コカと呼ばれている。 :2001年5月10日生まれ。ZOO登録番号N-200。 :両親とも放射線の影響で早くに亡くなる。 :仲間から「簡単なやつ」と言われる単純で明るい性格。ゲオは海パンをはいて集団風呂に入ると信じている。 :Zero症候群で眠ったままとなり、一時はケロイドまで現れる危篤に陥ったが、ジュリアによって村山の体から引き剥がされ、一命を取り留める。昏睡から目覚めた直後にザットの爆死体を目にし、そのショックによりザットの記憶を失う。ザットに面影が似たケイトを気に掛けていたが、皮肉にも彼女の死体を目にした際に、その姿がザットと重なり、失っていた記憶を取り戻す。 :12天のキーワードは「S」 ;沙羅 依挫矢(さら いざや) 前世:阪内 美代子 役名:毘沙門天 :イザヤと呼ばれている。 :2002年9月17日生まれ。ZOO登録番号S=725。 :カイエの弟。母親はマリア。父親は不明。母親・姉と同じ金髪である。 :ゲオを慕い、憧れていたが、カイエを殺した犯人と思い込み命を狙うようになる。Zero服用の容疑で逃亡中、スラムでフレッドに拾われ、殺人術を習う。 :12天のキーワードは「R.O.O.R.O.D.E」 ;小川・Boudoir・ジュリア(おがわ ブドワール ジュリア) 前世:相川 梨香子 役名:毘紐天(ヴィシュヌ) :2000年生まれ。生月日は不明。ZOO登録番号無し。 :両親はインド人であり、「ブドワール」はインド名と思われる。小川さんは義父。 :中性体。腰下まである長いウェーブのかかった髪だが、逃亡中に女の容姿が原因で襲われたことから一度短く切り落とす。ゲオたちに出会った際は、素性を隠すため、元明のもとで飼っていたカラスにちなんで「からす」と名乗った。 :クローン・アキラへの細胞提供者であったため、米軍にさらわれる。その美しさと検体としての生体能力の高さから元明に気に入られ、首輪をつけられながら籠の鳥のように扱われる。リニアで移動中に隙を見て元明のもとから逃げ出し、砂漠で倒れていたところを、偶然にも自宅へ向かっていたゲオたちに助けられ、行動を共にする。しかし不在だった小川一家を探して廃都に向かう途中、米軍に捕まり、元明のもとへ引き戻される。それ以前は元明に連れられZOO内外を出歩いていたが、以降、鎖に繋がれ檻に幽閉されるようになる。 :女のようなそぶりをする時もあるが、ゲオの前では常に男口調。アンジェリカに「兄ちゃんになってやる」と約束し、男になろうとしていたが、ゲオと惹かれ合い、性ホルモン剤を使って女に分化することを決める。 ;榎本 春香(えのもと はるか) 役名:火天 :1991年11月29日生まれ。両親は核爆発により死亡したと思われる。被爆の影響で目が不自由になり、物の輪郭が分かる程度にしか視力が無い。左利き。爆発後は12天であることを隠し、「遙」(はるか)という偽名を使う。 :12天の情報を提供し側室となることと引き換えに、12天を抹殺しようとする元明から手を下されることを免れていた。しかしアギと惹かれ合い、元明を裏切る。 :常にくまのぬいぐるみを抱いている。 :12天のキーワードは「―Z」(「梵天」の横田元樹と対となって機能する) ;万屋 乙女(よろずや おとめ) :自販街外周の北東端にて、ゼロ時代の面影を漂わす万屋を経営。 :関西弁で、気は荒いが優しく、名前の通り乙女な性格の年配女性。ゲオたちと親しく、店でZeroを売ったり、お酒を差し入れしたり、何かあったときは店内の床下にある隠し部屋(?)にかくまったりする。 ;沙羅 マリア(さら マリア) :1978年生まれ。エディの恋人。カイエ・イザヤの母親。 :ZERO時代は「魔吏亜」という名でコンパニオンとして働く。偶然エディの父親と知り合い、1日だけエディの面倒役を引き受ける。一度はエディの想いを断るが、居場所を探し当てて店まで会いに来たエディに心を動かされ、恋人となる。しかし爆発によって引き離され、その後再会することの無いまま、24歳の時、被爆のための白血病で死亡。 :カイエには、父親はZOOに入る前の2000年に知り合った、つまりエディであると聞かせていたが、カイエの誕生日から逆算すると、実際にカイエを身ごもったのはエディと引き離された爆発後である。しかし、被爆前に懐妊の兆候があったようである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ZERO (やまざき貴子)の登場人物」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|